以前もセミアコに関するエントリを書いてますが、セミアコ、好きですね。そして、セミアコを愛用しているアーティストの方も多数いらっしゃるということで、なかなか有用なギターかと思います。
セミアコを選ぶ際に、どのピックアップが載っているか、というのは、サウンド的に重要なポイントかと思います。そのあたりについて、整理してみたいと思います。
ハムバッカーのピックアップ
ノエルギャラガーさんの場合
GiBSON ES-355 ピックアップはPAF系
知らずと知れた元OASISのリードギタリスト、ノエルギャラガーさん。OASIS時代は、Epiphone系のセミアコをメインに使っていたようですが、OASIS後期〜ソロ時代は、GIBSONのES-355を使用しているようです。
GIBSONといえば、ES-335が有名ですが、このES-355は、バリトーンスィッチというダイヤル状のスイッチでピックアップを切り替えられるのが特徴ですね。
このES-355はハムバッカーのPAF系のピックアップが載っているわけですが、ハムバッカーの特徴としては以下ですね。
音が太い
ハムバッカーの特徴としてはこれですね。出力が高いので、太い音が出せるのが特徴です。歪ませてロックなサウンドに合わせてもハマりますね。
ただ、ややエアリーな感じもあり。
これはピックアップというよりも、セミアコ+ハムバッカーの特徴ですが、レスポールの音よりもやや抜けている感じというか、セミアコなりの空間感があるハムバッカーのサウンドという感じがしますね。それも非常に魅力があります。
通常も結構歪ませて弾いてますね。
シングルコイルのピックアップ
奥田民生さんの場合
GIBSON ES-330 ピックアップはP-90系
ユニコーン、そしてソロとしても活躍中の奥田民生さん。民生さんも以前はGIBSONレスポールをメインで使っていた印象が強いですが、近年はES-330をメインで使う場合が多いようです。
ちなみに、ES-330は厳密に言うとセミアコではなくフルアコですね。(ボディ内にセンターブロックがない)ただ、便宜上セミアコにしてしまいます。
インスタで共に写っている斉藤和義さんも、ご自身シグネイチャーのES-330を持っていますね。
ES-330は、シングルコイルのP -90が載っています。同じようなモデルとして、ビートルズの使用で有名なEpiphoneのカジノがありますが、仕様としてはほぼ同じということですね。
シングルコイルの特徴としては、以下ですね。
音は細めでクリアに合うサウンド
ストラトなどにも載っていますが、ハムバッカーよりは出力は低く、強く歪ませるというピックアップの特性ではないと思いますが、なんというかキラキラとしたクリーントーンに合うのが特徴ですね。
P-90は、またストラトなどのシングルコイルとはまた違ったサウンドですが、ハムバッカーよりは出力は強くないものの、ストラトなどのシングルコイルよりは出力は強い、それらの中間のようなサウンドかなと思います。
ノイズはあって、ざらざらする感じもある
シングルコイルピックアップの特徴として、ノイズは出やすく、クリアなサウンドでもありつつ、歪ませるとややざらついた感じがします。この辺りは、割と好き好きかなと思います。
民夫さんのセミアコ+シングルコイルのサウンドとして、特徴的なのは以下のライブかなと思います。
ソロではなく、サンフジンズでやったライブの映像ですが、出力ありつつ結構ざらついたP-90の音かなと思います。
自分の場合はどうなのか→ハムバッカー系でした
Epiphon DOT ピックアップはPAF系(Seymour DuncanSHシリーズ)
偉大な2名のアーティストの後に自分のことを載せるのは、大変に僭越ですが、私もセミアコを持っています。
EpiphoneのDOTという割と安めのモデルですが、元々載っていたハムバッカーのPUを2年くらい前に別のハムバッカーに載せ替えて使っています。
なぜハムバッカーなのか、という点については、別にシングルコイルのストラトを持っているので、使い分ける意味でそうしています。
ただ、民夫さんのES-330のサウンドを聴いてなかなかいいなと思っているのも事実です。またPU交換するのを検討してみようかなと思ったりしていますが、どうなるか。
色々と調整をお願いしている割と近所の楽器屋さんのツィート。以前、私が持っているのと同じEpiphone DOTのP-90載せのが中古で入荷した、という告知でした。こういう感じもいいなあと。
またセミアコの魅力について考えてみたいですね。そして、もっと弾いて行きたいと思います。
EPIPHONE ( エピフォン ) / ES-335 Vintage Sunburst▼関連エントリ
また、以前のギターマガジンで、Epiphoneカジノの特集号がありましたが、それに関連してセミアコ使用しているアーティスト、という感じの特集もあり、それはとてもよかったです。